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「副回線サービス」が個人向けは終了します
スマホが1台・1回線しかない状態で通信障害に遭うと、地図もキャッシュレス決済も家族への連絡もまとめて止まります。
過去の大規模障害を経験して「予備回線を持とう」と考えた人は多いはずですが、その受け皿だった各社の副回線サービスは終了が決まりました。
ドコモの個人向け副回線サービスは2026年9月30日で終了(新規受付は3月26日終了)。
KDDIは2026年2月25日に新規受付を終了し、提供終了は2026年8月31日予定。ソフトバンクも2026年2月24日に受付終了、2026年8月24日でサービス終了です。
いずれも法人向けは継続しますが、個人が月429円で他社回線を予備として持つ選択肢は、事実上なくなります。
代わりに始まった「JAPANローミング」で足りるのか
各社が終了理由に挙げているのが、2026年4月1日に始まった「JAPANローミング™」です。
ドコモ・KDDI(沖縄セルラー含む)・ソフトバンク・楽天モバイルの4社が参加し、契約している事業者のネットワークが使えなくなったとき、他社設備に切り替えて通信できる仕組みです。
申し込みも追加料金も不要です。
ただし、過信は禁物です。提供方式は緊急通報(110・119・118)だけが使える「緊急通報のみ方式」と、音声通話・SMS・データ通信も使える「フルローミング方式」の2種類で、災害・障害の規模に応じてどちらを提供するかが決まります。
データ通信が使えたとしても速度は送受信最大300kbpsで、フリーダイヤル(0120/0800)やナビダイヤル(0570)、#7119などの短縮ダイヤルは発信できません。
さらに楽天モバイルの公式説明にもあるとおり、JAPANローミングは事業者間の協議を経て提供されるもので、平常時や小規模な通信障害では提供されません。
提供が決まっても開始までに時間がかかります。つまり「数時間で復旧するような中規模の障害」や「特定エリアだけの不具合」は、この仕組みではカバーされない可能性が高いということです。
自前で2回線目を持つという選択
そこで現実的なのが、最初から別事業者の回線を1本契約しておく方法です。
予備回線に求められる条件は、ネットワークが主回線と独立していること、維持費が安いこと、いざというときに十分な速度が出ることの3点です。
楽天モバイルのRakuten最強プランは、この用途と相性が良い部類に入ります。
料金は使った分だけ変わる段階制で、3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、20GB超は3,278円(すべて税込)。普段は主回線を使い、予備回線としてほとんど使わなければ月1,078円で維持できます。
そして障害が起きた月だけ思い切り使っても3,278円が上限です。300kbps制限のローミングとは違い、通常速度で使える点が大きな差になります。
コスト面でも、契約事務手数料0円、MNP転出手数料0円、eSIMの再発行手数料も0円。
解約事務手数料は利用開始から1年経過後は0円、1年以内でも最大1,078円です。「とりあえず1年持ってみて不要なら解約」がしやすい料金体系といえます。
またRakuten Linkアプリを使えば国内通話が無料なので、予備回線を家族への連絡用に使っても通話料を気にせずに済みます(0570などの一部番号は対象外)。
設定は「デュアルSIM」で1台にまとめる
予備回線のために2台持ちをする必要はありません。
iPhone XS以降や多くのAndroid機種はデュアルSIMに対応しているので、主回線を物理SIM、楽天モバイルをeSIMとして同じ端末に入れておけます。
障害が起きたら設定画面でデータ通信に使う回線を切り替えるだけです。
注意点として、機種によっては2つのeSIMを同時に登録できないもの、登録先を分ける必要があるものがあります。
申し込み前に、自分の機種がデュアルSIMに対応しているか、eSIMを2つ持てるかを公式の対応製品情報で確認してください。
もう一点、意外と見落とされがちなのが電源です。
1台に2回線を集約すると、その端末のバッテリーが切れた瞬間にすべての通信手段を失います。モバイルバッテリーを併せて用意しておくことをおすすめします。
契約前に知っておきたい注意点
まず、楽天モバイルは「使わなければ0円」ではありません。
最低でも月1,078円かかります。年間で約1万3千円の保険料と考えて、割に合うかを判断してください。
そして重要なのが、楽天モバイルは1回線目について「一定期間以上回線の利用がない場合、利用停止または解約をさせていただく場合がございます」と明記している点です。
完全に放置する運用は想定されていないので、月に一度は予備回線でデータ通信や通話をして、実際に使える状態か確認しておくのが理にかなっています。
この動作確認は、いざというときに設定方法がわからず慌てる事態を防ぐ意味でも有効です。
最後に、予備回線として機能するかどうかは自宅・職場のエリア状況次第です。楽天モバイル公式のエリアマップで生活圏を確認し、可能なら実機で電波状況を試してから本契約に進んでください。
まとめ
個人向け副回線サービスは2026年8月〜9月にかけて各社終了します。
代替のJAPANローミングは無料で心強い仕組みですが、大規模災害・障害時に限られ、データ速度も最大300kbpsです。
日常的な通信障害まで含めて備えたいなら、月1,078円から維持できる独立した2回線目を持っておくのが現実的な答えになります。
無料の公衆無線LAN「00000JAPAN」なども併せて、複数の手段を用意しておきましょう。
※本記事の料金・手数料はすべて税込、2026年8月時点の情報です。サービス終了日などは変更される場合があるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
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